MRI
MRIとは・・・
Magnetic Resonance Imagingの略で、日本語では磁気共鳴画像といいます。
1945年、スイスの物理学者フェリックス・ブロッホら、及びアメリカの物理学者エドワード・パーセルらによって、NMR(核磁気共鳴)が発見されました。最初はスペクトロスコピーとして化学分析用の道具として用いられましたが、1971年には、アメリカの医学者レイモンド・ダマディアンが腫瘍の良性、悪性の鑑別ができる可能性があることを示唆しました。
1973年には、アメリカの化学者ポール・ラウターにより、傾斜磁場を用いて二次元画像を得るMRIの基礎が確立し、1970年代後半にダマディアン、ヒンショー。ピーター・マンスフィールドらが人体の映像化に成功しました。MRIの本格的な応用は、1977年頃にイギリスで行われ、現在に至ります。
MRI検査は、X線や超音波などは一切使用せず、トンネル状の大きな磁石の中に寝た状態で検査をします。磁石から発生する「磁場」とFMラジオに用いられる「電波(電磁波)」を使用して体の中の構造を画像化する方法です。
X線を用いないので放射線被曝がなく、体の断面も自由に設定することができます。また、脳や脊髄、内臓、筋肉、関節、血管などを非常に明瞭に映像化することができます。
このMRIを用いて人体のあらゆる部位の画像を撮ることで、いろいろな病気やケガなどの診断に利用されています。
場合によっては、造影剤というお薬を使用した検査も行われます。

ガドリニウム造影剤とは・・・
濃度と信号強度は単純には比例しませんが、基本的には、MRIで得られる画像に黒化の差(コントラスト)をつけるために用います。薬理作用はありませんが、普通のMRI検査では見えないようなところも見えてきます。
MRI検査で用いられる造影剤は、ガドリニウム造影剤が用いられます。ガドリニウムは常磁性体効果を示し、T1強調画像という画像上で信号強度が増加します。造影剤は静脈から注入します。
ごく稀に、検査中や検査後に気分を悪くなされる方がいらっしゃいますが、そのような場合は我慢せず、検査中でも構いませんので、担当の技師や周りにいるスタッフにお知らせ下さい。また、帰宅後に変化があった場合でも、必ずご連絡下さい。
通常の場合、造影剤は24時間で約98%が尿より排泄されます。
クエン酸鉄アンモニウム製剤とは・・・
MRCP(胆道・膵管撮影法)と呼ばれるお腹の検査の際に、特に用いられる造影剤です。消化管の造影効果及び、胆道・膵管を明瞭に描出することができます。
この造影剤は経口投与ですので、検査の前にこの造影剤を溶かした水を飲んでいただきます。
ごく稀に、検査中や検査後に気分を悪くなされる方がいらっしゃいますが、そのような場合は我慢せず、検査中でも構いませんので、担当の技師や周りにいるスタッフにお知らせ下さい。また、帰宅後に変化があった場合でも、必ずご連絡下さい。
通常の場合、この造影剤は糞便中に排泄されます。
造影剤を使用した検査は、担当の医師が患者様に造営検査が必要と判断した場合のみ行われています。その際は、検査を受ける前に医師からの説明を聞いていただき、患者様から同意書に署名をいただいております。患者様が検査の必要性や有益性を理解されたうえで、検査をすることが望まれますので、医師の説明に納得できず、何か疑問に思われることがありましたら、担当の医師に相談し、納得したうえで署名をし、検査を受けるようにして下さい。
ご注意
MRIで使われる磁気や電波は、普通の場合は人体への影響はありません。ただし、強力な磁石を使用しているため、次のような方はMRI検査を受けられないことがありますので、医師または担当の技師にお知らせ下さい。
| 1) | 心臓のペースメーカーを付けられている方 |
| 2) | 人工心臓弁を付けられている方 |
| 3) | 人工関節などの体内金属を付けられている方 |
| 4) | 脳動脈瘤の治療のための脳動脈クリップを付けられている方 |
| 5) | 入れ歯、補聴器などの金属類を身に付けられている方 |
| 6) | 妊娠、またはその可能性がある方 |
| 7) | 閉所恐怖症の方 |
| 8) | 刺青の入っている方 |
| 9) | その他、手術を受けられてまだ間もない方 |
検査を受けられる前に・・・
MRI検査室に持ち込んでしまうと、強い磁石を使用しているため吸い寄せられて危険なものや、故障してしまったり、画像に影響を及ぼすものなどがありますので、あらかじめ入室の前に取り出していただきます。以下のものがその代表例です。
| 時計 | 眼鏡 | 鍵 |
| アクセサリー類 | キャッシュカード | クレジットカード |
| テレホンカード | 補聴器 | カイロ |
| ベルト | エレキバン |
| 取り外し可能な義歯 |
| 金属(チャック、ホック、ワイヤーなど)が付いた服 |
など、
また、アイラインやマスカラの一部には金属が含まれており、画像に影響が出たり、火傷を起こすことも考えられますので、検査当日はなるべく、お化粧は避けるようにして下さい。

